エスケイジャパンJaimeをPanasonicプチ食洗(NP-TCR4)に乗り換えた全記録
現代電化製品の三種の神器に入るであろう食器洗い乾燥機。時間を捻出しなければならない子育て人は絶対に備えておきたい家電です。
都心の狭めマンションに住んでいるとキッチンはそこまで大きくとれず、食洗機の選択肢としては2〜3人用のものが中心になるのではないでしょうか?こどもがまだ小さいくて毎日がっつり料理をしなければ洗い物もそこまで出ません。
今回引っ越しにともなって1年くらい使用していたエスケイジャパンの食洗機Jaime(ジェイム)をパナソニックのプチ食洗(NP-TCR4)に買い替えたので、全体の流れや困ったところ、感想などを書いておきます。
買い替えを検討している人やどちらを買おうか迷っている人には参考になるかもしれません。
Jaime(ジェイム)をやめた理由
Jaime(ジェイム)は約1年使っていました。キッチン周りのスペースの狭い賃貸マンションでしたが、食洗機がほしいということで半ば衝動で購入を決めました。水回りの工事不要ですぐに簡単に使えるということでズボラにはぴったりな画期的な製品です。
ただ実際にJaime(ジェイム)を1年使ってみていいところもよくないところもみえてきました。
水入れが面倒になった
エスケイジャパンJaimeの最大の魅力は、タンク式なので工事をしなくても使用できるということです。洗浄に使う6Lの水をタンクに注水すればよいのです。
食洗機を使い始めたことはこれでも全然よかったのですが、使っているとだんだん面倒になってくるんです。予想していたことではありましたが完全に面倒。
皿を軽く水ですすいで食洗機に皿を並べて水をタンクに汲む時間を考えたら、「普通に洗ってもそこまで時間変わらなくね??」という考えが頭をよぎります。(実際にそんなことはないんだけど)
実際にかかる時間や節約できている時間も重要ですが、ラクになっている感というのがもっと重要な気がします。その点「水をタンクに入れる」といった一工程がなくなることは天と地の差がありそうです。
キッチンスペースの有効活用
Jaimeのサイズは公式で「幅412 × 奥行378(640) × 高さ422 ※()ドア解放時」となっています。
2~3人分の食器乾燥機としてはコンパクトですが、これはキッチンに食洗機を固定で置けるスペースがある場合の話です。レンジや炊飯器の横にスペースが空いている場合はいいかもしれません。間違っても「使うときだけ移動しよう」みたいなことはできません(しません)。
このようにキッチンに置くのであれば、奥行きの378cmはかなり大きくなります。食洗機の手前にはなにも置けなくなるので、まな板を置いたり作業を行うことはできません。
この点でPanasonicのNP-TCR4は奥行が300cmですので、うちのキッチンはまな板を置くこともできるようになるなどかなり使い勝手に差が出ることになりました。
価格は4万円弱と手頃
Jaimeの購入時価格は約4万円、Panasonicプチ食洗NP-TCR4も最安値は4万円弱でした。在庫やセールによって相場は動いているようですが、自分が買ったのは4万円弱と底に近い金額だったようです。
ただ食洗機には取付工事があるので、プラス5,000円~15,000円程度の金額がかかることは避けられません。
プチ食洗NP-TCR4設置のあれこれ
「食洗機の導入には水栓の工事が必要」と聞くと面倒そうですが、実際にやってみたら全然そんなことはありませんでした。
ネットで調べれば自分で取り付けをする方法も出てくるみたいなのですが、万が一面倒になことになったら嫌なので業者に工事を依頼することにしました。水回りの工事が得意で比較的新しいマンションであれば自分でできるかもしれませんが、業者の話を聞いている限りだと設備が古い家はやめやほうがよさそうです。
下記に書いてあるのは業者に依頼した場合の流れ一例となります。
分岐水栓の購入
水道から食洗機に水を送るためには、水道に分かれ道を作る必要があります。その役割を果たすのが分岐水栓です。
このようにレバーの部分を外して、間に分岐水栓を設置します。注意しなければならないことが、適切な分岐水栓は各蛇口ごとに異なるということです。
蛇口に貼ってあるシールから品番を特定しそれに合う分岐水栓を購入します。
Panasonicが公式で「分岐水栓ガイド」というものを運営しており、品番を入力すれば適切な分岐水栓を教えてくれるみたいです。
うちの蛇口の型番を入力しても該当なしだったので、こちらも公式の分岐水栓サポートデスクに電話して品番を伝えたら1分で解決しました。
この品番をネットで調べたらAmazonの他にもビックカメラやヨドバシカメラのオンラインでも扱っており、ポイントが残っていたビックカメラで購入しておきました。在庫があったので注文から2日後には到着しましたが、珍しい品番であれば取り寄せに時間がかかるかもしれません。
コンセント・アース・排水ホース
排水用のホースは商品に付属しているので、その他に購入するものは特にありません。
強いてあげれば電源をとる必要があるので、近くにコンセントがなければ延長コードが必要です。アースも接続したほうがよいみたいなので、食洗機設置場所の近くにない場合はどうすべきか事前に業者に確認しておいたほうがよさそうです。(当日相談すると特別な工事が必要になるから○○円くださいとか最悪工事できませんみたいなことありそう。)
水平に設置できて給水と排水のホースが届けば問題ないので、カウンターや出窓に置くこともできるみたいです。
そういった場合には置き台や調整脚、延長のホースが必要なこともあるかもしれません。置き台や調整脚はパナソニック公式のものがあり、安くはありませんが安心そうです。
取り付け工事
今回は購入店が提携している業者での工事でしたので業者選びはありませんでした。
家に届いてダンボールを開けただけのNP-TCR4と箱を開けただけの分岐水栓を用意して業者にお願いしました。退去時に自分で外すときのため、仕組みや外し方を説明しながら作業は30分くらいで完了しました。
弊マンションはキッチンや風呂など個別に水栓を止めることができる仕様なので比較的作業は簡単らしいですが、そうでなく家全体の水を止めなければ作業ができないようなパターンもありその場合は自分で作業を行うと詰みそうです。
訪問した人は個人事業主で、購入店とこの人に間に3社くらい入ってるようです。仲介会社が多くいることで無駄にお金がかかり日程調整が複雑になるので自分で探してもいいのかもしれません。でも1万円は十分安いのであまり期待しないほうがいいかも。
Jaimeとプチ食洗を比較
エスケイジャパンJaimeとパナソニックプチ食洗の両方を使ってみての感じをそれぞれ簡単にまとめます。
本体サイズ・大きさ
公式のサイズは下記のようになっています。
エスケイジャパンJaime 幅412 × 奥行378(640) × 高さ422 ※()ドア解放時
NP-TCR4 幅470 × 奥行300(598) × 高さ460(467)※()ドア解放時
高さはそこまで変わりませんが、Jaimeは幅が狭く奥に大きい、プチ食洗は幅が広く奥行きが小さいといった特徴があります。大きい小さいではなく形が異なるので、どこに置くのかによって選択が変わってきそうです。
容量
上記の通り縦横比には大きな違いがありますが、容量としてはそこまで変わりません。入れることのできる点数もそこまで変わらないような気がします。NP-TCR4 は Jaime と比べて多少並べやすい感じはありますが、あくまで主観なのであまりあてになりません。
洗浄力
正確なことは実験しなければわかりませんが、洗浄力に違いがあっても誤差です。それより重要なのは皿の並べ方であって、どちらも洗いがいまいちだなと感じたことはありません。
Jaimeと比べるとプチ食洗NP-TCR4の乾燥は水滴が残るなど甘めかなという感じです。
時間
通常モードの洗浄と乾燥でJaimeが90分、プチ食洗NP-TCR4が約94~99分とほぼ同じです。
運転音の大きさ
NP-TCR4に買い替えて運転音が小さくなることをわずかに期待していましたが、その願いはかないませんでした。NP-TCR4のほうが気持ち小さいのですが近くで寝れる音量ではないですし、赤子が寝ていると隣の部屋でもスイッチを入れることを躊躇します。
まとめ
プチ食洗への買い替えにかかった費用は、本体と分岐水栓と工事費でトータル6万円くらいでした。
Jaimeの食洗機も手洗いに比べれば便利なのかもしれませんが、やはり「皿並べて洗剤入れてスイッチ押す」という水を入れる作業がなくなるのは手軽さが別次元でした。工事が必要ないという理由でタンク式にしましたが、マンションでも原状復帰すれば問題ないのだから最初から水栓つないでプチ食洗にしておけばよかったなという感想しかありません。引っ越ししても分岐水栓を買い換えれば食洗機はそのまま使えます。
うちは面倒だったので設置サービスのあるところで購入しましたが、そこまで難しい作業ではないので商品と分岐水栓はYahoo!や楽天で購入し設置は別で依頼するのが最安なのかなあと思ったりしています。